Show Reviews - OzzFest - 6th August 2006 in Bristow VA, US

アメリカ在住の しょうちゃん さん によるレビューです。ありがとうございます。
OZZFEST全体の様子が良く分かるかと思います。
DragonForceのレポートはここへGO!

ヴァージニア州で行われたOZZFESTに行って参りました。今年のVAは、オジーの今年のOZZFESTのパフォーマンスの最後の日でもあり、例年とは異なり、芝生席がソールドアウト。盛り上がりは最高潮。バンドのローテーションは、以下の通り。
ALL THAT REMAINS
THE RED CHORD
STRAPPING YOUNG LAD
BETWEEN THE BURIED AND ME
WALLS OF JERICHO
FULL BLOWN CHAOS
BAD ACID TRIP
A LIFE ONCE LOST
NORMA JEAN
BLEEDING THROUGH
UNEARTH
ATREYU
BLACK LABEL SOCIETY
OZZY
(MAIN STAGE)
DRAGONFORCE
LACUNA COIL
HATEBREED
AVENGED SEVENFOLD
DISTURBED
SYSTEM OF DOWN

個人的に好きだったセカンドステージのバンドは、STRAPPING YOUNG LAD。このバンドは、かなり衝撃を受けるほどの完成度。ビデオやCDを聞いたことがある人は分かると思いますが、ボーカルは、デスボイスもさることながら、歌もバッチし歌いこなす。本当に上手。ベテラン勢だし。ローテーションスロットにいるのが勿体無い。河童のような外見も凄みに拍車をかける。また、MCも上手い。もうすべてが上手すぎる。彼らは売れると期待。始めてみた時のBlack Dahlia MurderやUnearthの時に受けた衝撃に似てる。でもとにかく凄い。

それから、年齢的な若手で「凄い」と感じたのは、BETWEEN THE BURIED AND ME。聞いたことがない人に一言印象をいうと、だみ声アメリカンメタル+Dream Theaterといった感じ。1曲が長くだみ声が殆どなんだけど、途中から歌メロに変わり、Dream Theaterのような変拍子のソロパートが入るんだけど、このギターソロが、他のだみ声メタルとは異なり、本当に泣かせるソロ。必見。日本に来ることがあったら是非見てもらいたいバンド。ボーカルには、歌唱力があるので、だみ声の部分をなくしても、十分可能性があるバンド。なんせ、演奏部隊が全員鬼のような上手さ。あの若さにして脱帽。

去年は、良いもの揃いのセカンドステージ、微妙にローテーション組は、個人的にはどうかなと思う面々もいました。個人的にこれ売れるかなぁと思ったバンドは、

WALLS OF JERICHO
FULL BLOWN CHAOS
BAD ACID TRIP
NORMA JEAN

の4つです。

THE RED CHORD
は、時間に間に合わなかったので分らないです。
ALL THAT REMAINS も時間に間に合わなかったので、見ていないけれど、曲も技術もいいと思うし、結構好きなバンドです。

まず、WALLS OF JERICHO は、女性ボーカルだけど、ここ何年か女性ボーカルのデスボイスを幾つか見てきたけど、個人的に出た結果は、まだ歌った方がいいということです。ボーカルが女性でデスボイス、演奏隊は男性のハードコアは、どれも Otep のように見える。Arch Enemy は、まだギターにメロディーがあって許せる。

FULL BROWN CHAOSは、WALLS OF JERICHO の時から休憩の延長にあったため、遠めにしか聞いていないのでなんとも言えないです。基本的にデスボイスだけのハードコア。

BAD ACID TRIPは、誰が見てもSYSTEM OF DOWNを意識しただろうと思われるバンド。SYSTEM OF DOWNの歌を歌う部分が全てデスボイスのスクリームになっているだけで、ギターのコーラスの歌い方や、ステージ上での振る舞いなどまで、SYSTEM OF DOWNのギターそっくり。

よく名前を聞くバンドで、よくDC地区にも前座としてよくツアーを回っているため、目にするバンドがNORMA JEAN。よく名前を聞くからと思って、見てみたら、残念な印象しかなかった。まず、何を弾いているのかが分らない。初めて聞くバンドでデスボイスでスクリームをするバンドでも、Soilwork や Haunted なんかは、非常に良かった。それから、Unearth もその類だけど、何を弾いているのか分るし、ただ暴れているだけではない。NORMA JEANは、凄い暴れ調でステージを動き回るけれど、凄さを感じない。AtreyuとUnearthの前座としてDCに来たけれど、時間に間に合わなくて見逃したバンド。だけど、次には見に行かないかな。

実は、このNORMA JEAN は、30分スロットのバンド。圧倒的に20分スロットの BETWEEN THE BURIED AND ME と STRAPPING YOUNG LAD の方が良かった。それで、このバンドの後すぐだっただけに、次のBLEEDING THROUGHは、非常に良かった。去年か一昨年かに同じくセカンドステージに出たけれど、その時も時間に間に合わずに見れなかったバンド。CDは非常に良かった。初めてライブだったけど、非常にタイトでボーカルも貫禄があった。売れそうなバンドだと思った。

次は、待ちに待ったUNEARTH。思った通りに非常に良い出来で、やっぱりあのギターがいいし、ドラムのユーモアのセンスとかも好き。今回は、ドラムは麦藁帽子にグラサンで登場。その格好で激しくタイトなドラム。ナイスなギターのハモリ。疾走感。どれをとっても満点級。

次に登場したのは、これも楽しみにしていたAtreyu。一度DCでヘッドライナーとして見た事があったんだけど、前回のOzzfestでは、見逃してしまった。だから、Ozzfestで見るのは、今回が初めて。登場したときに、ギタリストが「闘魂」に日の丸のハチマキで登場したのが印象的。そして、ギターの奏でるメロディーやリフは、いつ聞いても聴きやすいし、歌メロもいい。今も変わらず、気になるのは、ドラムはいい歌を歌うのに、どうしてあの髪の長さで7・3分けなのか...歌がいいから何でもオッケー!

さて、BLACK LABEL SOCIETYなんですが、実は、私はZAKKの大ファンなんだけど、BLACK LABEL SOCIETY は、個人的には好きではないです。だから、OZZY前の休憩となってしまいました。

さて、漸くOZZYの順番が回って来ました。今年は、セカンドステージは、例年とは違って、モッシュピットが2つに分けられていて、ステージ前のピットにいけるのは、先着3000名まで。私は、1バンド目(結局見られなかった)のALL THAT REMAINSを見たいがために早めに行っていたので、その3000名に入ったけれど、何の告知もなかったので、不満を漏らしている人は沢山いるのではないかと思われる。

去年は、BLACK SABBATHだったので、見ずに帰ったんです。だから、OZZYを見るのは久しぶり。そして、VAのこのショウがOZZYの最後のライブ。あんな間近でオジーを見られるのはラッキーだ。でも、一番嬉しかったのは、OZZY自身が一番楽しんでいるように思えた。今までのOZZFESTの中で、一番笑顔が多かった。終始ずっと笑顔で本当に楽しそうだった。

例年の経験上、セカンドのトリが終わった瞬間に、メインの1バンド目が始まるので、今回の1番の目的のDragonforceを見るために、OZZYは6曲めが終わったときに抜けざるを得なかった。メインステージに移って暫く時間があったけど、このフェスティバル、タイムマネージメントが完璧。セカンドが終わった瞬間にDragonforceのバックドロップが上がり、ドラマーがバックステージから、駆け足でステージに上がり、次にキーボーディストか走ってきて、勢いよく、ステージに駆け上がってジャンプ、ジャンプ。それに続いてベースも全速力で走ってきて、位置につき、最後のにギターの2人が駆け足で、ステージに上がってきた。その登場の仕方が、他のアメリカバンドがオウイエ〜という感じで現れるのとは、うって代わって新鮮で格好よく見えた。

去る5月4日に行われた地元のJAXXでの彼らのショーは、ソールドアウトで見られなかったから、今度こそは見逃すまいと、遠目からだけどしっかりと目に焼き付けた。持ち時間は、25分。1曲が長い彼らに取ってみれば5曲くらいしか演奏する時間はない。それでも、CDやビデオでやっているのと全く同じようなアクション、ソロ、タイミング、ボーカルの音程全てにおいて完璧。今年は、例年とは異なり、メインの1バンド目の時点で既に、客席が6割から7割が埋まっていた。芝のエリアはソールドアウト。私が、メインステージに移った時点で、芝のエリアには、結構客が戻ってきていて、Dragonforce待ち。かなりの人気が窺える。

曲途中のストップにあわせて、ドラムやキーボードの台の上から、ギター2人がタイミングよくジャンプを決めるタイミングや、バッキングコーラスに置けるまで、何から何まで圧巻。Roadrunner Record が契約してくれたお陰で、彼らが北米ツアーをする機会も絶対に増えるはず。こういったヨーロッパ系のバンドは、Century Media Record または、Nuclear Blast がリリースしていることが多いんだけど、どうもツアーに来る回数や規模も小さいし、プローモーションの規模が小さいイメージがある。でも、恐らく、この驚異的なツインリード、疾走感、ボーカルライン、アルバムに捨て曲が殆どない、などの理由が彼らの人気の源になっているのかもしれない。

ライブ会場では、CDと同様のクオリティで歌うのは難しい時もある。特に、セカンドステージで朝1番の出番のバンドは、声が出ないなんて事があるかも知れない。去年のTriviumは、2番目で歌メロの所で全然声が出ていなかった。などなど、環境が影響する時もあるでしょうが、少なくても、今回のDragonforceのライブは、ほぼ完璧だった。彼らが売れるに当たり、パワーメタルの隆盛がアメリカで起こることを期待して止まない。

次は、Lacuna Coil。実は、CDも聞いたことがないし、恐らくコンパイレーションか何かに入っている曲しか聴いたことがない。でも感想は1つ。男ボーカルはいるのか?と行った所。女性ボーカルは、Evanecsenceのように歌うが、これが意外に曲にあっているし、喋り方もかわいらしい、女性らしい話し方をする。これに擽られる男性ファンは多いだろう。

さて、HATEBREED。業界関係者からは、当初笑いもの、ある意味冗談だと思われていたレーベル VICTORY RECORD を一躍有名にしたバンドであるという認識が高い。しかし、私の中では、余りいいという要素がない。ボーカルのフロント満魂は、凄いと思う。人をひきつける能力に長けているように見える。モッシュピットも沢山出来るというか、出来やすいし乗りやすい曲が多い。でも、やっぱり、終始スクリームが私に合わない。ということで、彼らがライブを行った45分は、疲れのため、睡眠タイムになってしまった。すいません。

次のAvenged Sevenfold。このバンドもDragonforceと同時期に後でアナウンスされたバンドの1つで、スロットの順番といい、レーベルの大きさといい、大々的に売り出している。ステージセット普通に派手。面白いのは、HATEBREED の持ち時間が45分に対して、彼らは、1曲少ない40分。でもHATEBREED より後のスロットなのだ。きっと、スポットライト的な話題性スロットなのだろう。実は、既にファンも多く、ツーバスドコドコで始まる割りに、ボーカルは歌メロを歌う。しかも、この声量が半端ない。ファンとの掛け合いも上手だし、歌も上手い。そして、ギターソロもあるし、ファッショナブルな服装、古きよき時代のロックにツーバスをつけたという印象。途中、パンテラのWALKを疲労した時は、会場がいっせいに盛り上がった。なかなか期待のもてそうなバンドでした。

さて、次は大人気のバンド、DISTURBED。1stアルバムが非常によく売れて、ファンも若い子から中堅社会人まで幅広い。最初にOZZFESTに出た時から、落ち着いた演奏が印象にあるけど、その時は、途中からしか見ていなかったし、しかも最後の1曲だった。ルックス的に見てもベテラン級。演奏にも貫禄がある。実際に、アルバムは1枚も持っていない。でも、ラジオで何曲か聴いた事がある。で、ライブで聴いてみると、なるほど、意外にシングルカットの曲が多かったんだなってことと、ニューメタルの時期に出たけど、歌を歌うバンドだったんだなって事に気がついた。音程もずれないし、上手。ボーカルの落ち着きにも貫禄が窺える。ある意味、このOZZFESTのトリを飾ったといっても過言ではない。というのは、SYSTEM OF DOWNが始まると、30分くらいすると客も少しずつ帰りだす。今年は日曜日だってのもあり、次の日が仕事だしってことで、早く帰宅する人もいたのかもしれない。

何を隠そう、この私もSYSTEM OF DOWN の途中で抜けた身でして、でも、それなりに知っていた曲とか、聞いてみたかった曲は、一通り聴いたので大満足。CDで聞くのとライブで聞くのでは、ちょっと違う印象を受けたけど、あのユニーク性には、脱帽。

と言うことで、長いレポートになりましたが、OZZY には、是非にも続けてもらいたい所。毎年来てみて思うけど、本当にこのフェスティバルの集客力には驚かされる。とにかく、凄い数の人が集まる。どのバンドにもサイン会が用意されているんだけど、CDを持っていないとサインはもらえない。でも、基本的にどのバンドのサイン会も長蛇の列。ツアー終了までに、何枚が売れるんだろう。とにかく、マーケティング手段も上手だし、バンドの選択も上手。バンド間のセッティングの時間もぴったり5分で終わらせる。飽きさせない流れも、集客に手を貸しているのかもしれない。